この記事では,応用情報技術者試験本番まで時間が無い人(具体的には,試験本番1ヶ月前程度の人)を主な対象としています.以下の前提条件をご確認の上,手っ取り早い合格テクニックの参考にしていただければ幸いです.
以下のバックグラウンドを想定しています.
・一発合格に拘らない(今回は,落ちても仕方ないと思っている)
・1ヶ月程度の勉強でワンチャン受からないかなーと思っている(上記とほぼ同義)
・基本情報技術者試験の午前問題を約4~5割以上正解できる程度の実力・知識がある
・ある程度の読解力・社会常識が備わっていること
要は「諦める前に最後の悪あがきをしてみませんか?」という記事です.あまり褒められたものではないかもしれませんが,「手っ取り早く合格できる可能性があるのなら,それに賭けてみたい!」という方にはオススメの記事ですので,最後までご覧いただけると幸いです.
実例紹介
記事の説得力に関わる部分ですから,まずは実践結果を見てみましょう.筆者自身+筆者の友人で$N=2$という統計的には少ないサンプル数ではありますが,2人とも以下で紹介する方法で一発合格することができました.また,勉強した時間も1ヶ月を少し上回る程度です.
それでは早速,1ヶ月の勉強で合格できるかもしれない方法を紹介します.(あくまでも可能性に賭ける悪あがき的なものです.絶対的なものではありません.)
まずは午前試験から
この記事を読んでいる方であれば,既に把握されていることかと思いますが,応用情報技術者試験は多段階選抜方式であり,午前試験が足切りに使われます.午前試験が基準点(100点満点の60点)に満たなければ,どんなに午後試験の成績が良くとも不合格になります.そもそも午前落ちの場合は,午後試験の採点すらしてもらえません.
従って,午前試験で足切りにならないようにすることが重要です.そして,午前試験は知識問題が中心になりますので,知識が無ければどうにもなりません.四肢択一式の問題ですので,地頭や計算力,その他雑学や幅広い知識をこねくり回して何とか正解を導き出せる問題が全く無いとも言いませんが,それほど多くはありません.とにかく過去問を中心に勉強しましょう.
情報処理技術者試験の午前問題は,過去問からの再出題率が非常に高いことで有名です.試験実施回によって変動はありますが,概ね40~50%近い問題が過去問(応用情報技術者試験以外の区分の過去問を含む)から再出題されています.また,初見の問題であっても過去問に類似したキーワード,選択肢で作問されていることもあります.
基本情報技術者試験の午前問題を約4~5割以上正解できる程度の実力・知識があるという場合には,いきなり過去問演習から入って差し支えないかと思います.お馴染みの過去問道場で8割程度の正解率を目指して,周回を重ねましょう!
安定して8割程度の得点が取れるようになれば,午後試験の対策にシフトします.
午後試験の対策
恐らくこの記事をご覧になっている方が特に気になるのは,午後試験の対策かと思います.
「午前試験に力を入れていたところ,午後試験対策の時間が無くなってしまった...」,「午後試験で解く問題の絞り方が分からない!」という方に以下の方法をご紹介します.
まずは午後問題の構成から
改めて午後問題の構成を確認してみましょう.
【問1(必答)】
| 問題番号 | 出題分野 |
| 問1 | 情報セキュリティ |
【問2~問11(10問中4問選択)】
| 問題番号 | 出題分野 |
| 問2 | 経営戦略,情報戦略,コンサル |
| 問3 | プログラミング |
| 問4 | システムアーキテクチャ |
| 問5 | ネットワーク |
| 問6 | データベース |
| 問7 | 組込みシステム開発 |
| 問8 | 情報システム開発 |
| 問9 | プロジェクトマネジメント |
| 問10 | サービスマネジメント |
| 問11 | システム監査 |
問1の「情報セキュリティ」は,全受験者必答の大問になります.加えて,この他の問2~問11の10問から得意(解きやすそう)な4問を選んで解答します.
オススメの問題選択
それでは,本題であるオススメの問題をご紹介したいと思います.(あくまでも,前提に書いている通り,直前までほとんど勉強時間が取れなかったが最後の悪あがきをしたいという方向けです.得意分野やこれまで勉強してきた分野がある場合は,そちらを優先してください.)
私が個人的に最も可能性がある問題は,以下の6問です.(4問ギリギリでチョイスするのは,危険なので保険として予備問題を2問ピックアップしています.)
【優先的に解きたい3問】
・問2:経営戦略,情報戦略,コンサル
・問7:組込みシステム開発
・問11:システム監査
【難易度を見ながら選びたい3問(最終的には,いずれか1問選ぶ)】
・問5:ネットワーク
・問9:プロジェクトマネジメント
・問10:サービスマネジメント
問2:経営戦略,情報戦略,コンサル
ITに関する専門知識はほとんど必要無く,基本的には一般的な社会常識で解ける問題が多くなっています.ただし,実施回によっては簿記に関する問題,計算問題,専門知識を必要とする問題の割合が多くなることがあります.基本的には,優先的に解きたい大問という位置付けですが,問題用紙を開いてみて難しいと感じた場合は,他の問題と天秤にかけてみて解くか否かを判断すると良いでしょう.
問5:ネットワーク
一見すると名前からして専門知識が要求されそうな大問ではありますが,セキュリティ寄りの問題が出題される回(ラッキー回)もあります.必答のセキュリティを勉強している(あるいは元々 ある程度セキュリティが得意)であること前提にはなりますが,こうしたラッキー回であれば,ネットワークを選ぶことも十分に視野に入れて良いでしょう.回によっては,問1の情報セキュリティよりも簡単に感じることさえある位です.
問7:組込みシステム開発
午後試験の読解力で突破する大問としては,王道的な問題かと思われます.簡単な回であれば,ほとんど本文からそのまま抜き出しで解答欄を埋めれることもあります.「組込みシステム」の特性から,一部計算問題や特有の考え方,専門知識が問われる小問も含まれますが,このような問題の割合は比較的低くなっていますので,基本的には解くことを推奨しています.
問9,10:マネジメント系
プログラミングや情報技術に関する専門知識が問われることは少ない大問ですが,マネジメントに関する用語知識や多少の計算力が要求される大問になります.どうしても他の問題が難しいと感じる場合の最終手段といったところでしょうか.
問11:システム監査
一部特有の考え方や専門知識が必要になりますが,基本的には読解力と社会常識(「これはコンプライアンス的にマズいだろう...」という感覚)で解ける大問です.絶対に読解力と社会常識だけでゴリ押せるとは限りませんが,一旦は解いてみることを視野に入れておきたい1問です.
参考までに,私とその友人が実際に解いた大問は,問2(経営戦略),問5(ネットワーク),問7(組込みシステム開発),問11(システム監査)です.
問題に対する難易度の感じ方は,個人差がありますので,最終的な問題選択は自己責任でお願いいたします.

